須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成29年1月号掲載
家 系 分 析 
昨今、相続税申告の関係で戸籍謄本等を見る機会が増えてきました。
基本的に謄本等の取得は納税者が行いますが、実際に自分の関係の謄本等をとってみないとどれ位の時間とお金が掛かるのかわからないので、昨年5月に実際に取ってみました。郵送で収集することも出来るようですが、実際に市役所に行った方が実感できるので、まず「阿賀野市役所」に行き自分の戸籍謄本を取ってきました。次にそれをもって父の戸籍を調べるため「小千谷市役所」母の結婚前の戸籍を調べるため「長岡市役所川口支所」に行きました。
 幸い父は小千谷以外には転籍しておらず、母も結婚以外は転籍していなかったため、これだけで済みましたが発行してもらうまで結構な時間がかかり、手数料も6,000円位かかりました。
 この段階では、どの位の時間と費用が掛かるかを実感したのみで、いずれ家系図にしてみようと思いそのままにしてありました。

 そして年末にある研修を受ける機会があり、その講師である天明茂氏の著書「なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか」という本を購入しました。
 この本を読むまでは、「今自分があるのは父母のおかげであり、その父母を生んだのは祖父母・・・・従って、先祖を大切にしなければならない」といった程度の理解しかありませんでした。しかし、この本では、家系図を作るだけでなく、家系分析をしなさいといっているのです。家系分析とは単に家系図を作るだけでなく、先祖の生きざまを調査することに重点が置かれています。生きざまを調査することにより、先祖の長所、短所が見え、それが今の自分に引き継がれていることに気づき、長所は大切に、短所は気を付けることで仕事も人生も好転するということです。言われてみれば当たり前の
ことですが、理解不足を痛感しました。先祖の生きざまを調査する具体的手段は、@両親・祖父母から聞く、A親戚を訪ねる、B本家、菩提寺への訪問調査等となります。もっと早い段階でこのことに気づけば良かったのですが、母は他界し、父も聞ける状態ではありません。父母の兄弟姉妹もほとんどが亡くなっているため、ごく限られた人からの情報しか得られないと思いますが、なるべく早くこの作業に取り組んでみたいと思っています。 
 著者からは「幸せの神様は、ファミリーヒストリーにかくれている」というサインを頂きました。皆さんも家計分析してみたらいかがでしょうか?

                所長 須田幸英
 事務所通信1月号掲載
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